リカバリータイムアタックは、あるゲームの腕に覚えのある人を集め、彼らにそのゲームのセーブデータを渡し、セーブデータをロードした後、そのデータを用いてクリアすべき条件を指定し、クリアするまでの早さを争うという競技です。
セーブデータとクリア条件のセットを
問題と呼び、問題を解く、ゲームの腕に覚えのある人のことを
プレイヤーと呼んでいます。プレイヤー以外に、問題を作成する人物がいます。問題作成者はプレイヤーに情報を漏らさないように問題を作成します。
「リアルタイムアタック」がゲームの最初から最後まで通しで行なわれ自分の立てた計画に従い練習を重ねて時間を短縮するというものであるのに対して、リカバリータイムアタックは全く未知なる状況へ素早く対応しなければならず、アドリブ力が試される遊び方になっています。
問題の例を挙げてみましょう。2008年11月に行なわれた駒場祭でのPS2DQ5リカバリーTA大会では以下のような問題が出題されています。
- 「主人公とフローラ2人だけ理論上最低レベルでいる状態でスタートし、チゾットの山を越えてグランバニアに到着したらクリア」
- 「主人公以外全員死亡、教会で生き返らせるお金もない状態でグランバニアからスタートし、ボス(ジャミ)を倒せばクリア」
このようにリカバリーTAではかなりユニークでシビアな状況に置かれたデータが提示されます。プレイヤーの実力がほんとうに試される遊び、それがリカバリーTAです。