ポケモン会誌宣伝

夏コミに参加することは前回の記事の告知通りです。

 今回も「通常会誌」に加えて「ポケモン会誌」を頒布します。

 

その宣伝といってはなんですが、どのような内容なのかを知ってもらうために実際の対戦ログを掲載してみました。

 さらに実際にバトルを行った@の解説も付け加えました。

 

長くなってしまったので、お手数ですが下の「続きを読む」をクリックしてお楽しみ下さい。

シングル1 @ vs しゅいげつ
 @:ラティオス、メタグロス、ガブリアス、(ハピナス)、(グライオン)、(バンギラス)
しゅいげつ:メタグロス、ボーマンダ、ヘラクロス、(ラグラージ)、(ゲンガー)、(クレセリア)
試合開始
しゅいげつ
Turn.1
ラティオスを繰り出した メタグロスを繰り出した
ラティオス→メタグロス  
急所HIT、メタグロス、HP100%45% メタグロスの「コメットパンチ」
  メタグロス、攻撃+
Turn.2
メタグロス、HP45%2% メタグロスの「コメットパンチ」
メタグロスの「じしん」 メタグロス、HP100%40%
Turn.3
メタグロス、HP2%0% メタグロスの「バレットパンチ」
メタグロスは倒れた  
Turn.4
ガブリアスを繰り出した  
ガブリアスの「みがわり」、HP100%75%  
身代わりは壊れた メタグロスの「だいばくはつ」
  メタグロスは倒れた
Turn.5
  ボーマンダを繰り出した
ガブリアス、HP75%0% ボーマンダの「りゅうせいぐん」
ガブリアスは倒れた  
Turn.6
ラティオスを繰り出した  
  ボーマンダ→ヘラクロス
ラティオスの「りゅうのはどう」 ヘラクロス、HP100%30%
  『かえんだま』でヘラクロスはやけどを負った
Turn.7
ラティオスの「りゅうのはどう」 ヘラクロス、HP30%0%
  ヘラクロスは倒れた
Turn,8
  ボーマンダを繰り出した
ラティオスの「りゅうのはどう」 ボーマンダ、HP100%0%
  ボーマンダは倒れた

 

 

< @による解説>

 

 相手のクレセリアが、見せ合いの時点でギャロップと早合点。そのため、クレセリアでなくギャロップ対策を考えていた。
このパーティにとって、ガブリアスより早く、メタグロスに相性がよく、「ねごと」ハピナスに相性がよい「さいみんじゅつ」持ちのギャロップが天敵であることに初めて気づいた瞬間だった。そのため、ゲンガー対策に寝言ハピナスを出すことも躊躇われて難しい見せ合いとなった。

ギャロップは隙を見せたら「つのドリル」で攻めてくるので、初手はギャロップから逃げる必要のないラティオス。相手にメタグロスがいたら交代でこちらもメタグロス。残りは、メタグロスを打ち漏らしたときに掃除できて、他にも対応力の高いガブリアスを採用。だが、本当に対応力が高いと言えたかは難しい。バンギラスの方がよかったかもしれない。

初手は想定どおり。運は悪かったものの、ここからメタグロスが倒れてガブリアスを出すまでは完全に想定どおりの動き。

ガブリアスの初手が「みがわり」なのはボーマンダの交代読み。メタグロスの行動は「バレットパンチ」「コメットパンチ」、ボーマンダへの交代の3つがあり、メタグロスを恐らく持ち物がこだわりであるラティオスの技固定に使えることを考えると、ボーマンダへ交代する可能性が高いと読んだ。

そもそも、ボーマンダとメタグロスを同時にだすというのは、交代も踏まえてのものだと読むべきなのだから。

「だいばくはつ」を貰ったのは結果として想定外だが、及第点の結果。「コメットパンチ」だったら『ひかりのこな』で避けていたかもしれないから、相手にとってもそこまで悪くないかもしれない。(相手のメタグロスのもう一つの技は「かみなりパンチ」)

次にボーマンダが出てきたので、相手が『こだわりスカーフ』持ちであることが確定した。この時点でガブリアスを捨ててラティオスに期待した。
もしラティオスに交代したとしても、「りゅうのはどう」を持っている可能性の高いボーマンダ相手に交代は危険である。交代しても次のターンにガブリアスも「りゅうのはどう」で死ぬだけで、ただの犬死となる。
『ひかりのこな』にちょっと期待したが、残念ながらここで『りゅうせいぐん』が当たってしまった。

とはいえ、ここで勝ち目が出てきた。相手の控えは
ラグラージ
ギャロップ(と思っている)
ゲンガー
ヘラクロス

のどれかであり、ボーマンダはスカーフのためスカーフラティオスが確実に先攻できる。

もしここで相手が交代したとする。相手は『りゅうのはどう』で恐らく二発で倒せるポケモンばかり。そのため、こちらが『りゅうのはどう』を打って相手が交代したら勝ちが確定する。
相手が交代しなかったとする。その場合は、『サイコキネシス』『りゅうのはどう』『りゅうせいぐん』が選択肢となり、ボーマンダを一発ないし二発で倒して、残りのポケモンと対峙する事となる。
もしこちらの技が『サイコキネシス』なら、ヘラクロスは一撃。後のポケモンはゲンガーは『きあいのタスキ』が多い事を踏まえて二発かかるだろう。
「りゅうのはどう」なら、相手の控えポケモン全てに二発必要で、相手の控えがヘラクロスなら、「メガホーン」の外れないし「りゅうのはどう」の急所がない限り負けることになる。

もしここで相手のボーマンダが「りゅうのはどう」を持っていたら、そもそも命中率の問題でもガブリアス相手に確実だし、ラティオスがボーマンダ相手に「サイコキネシス」を打つというのもやりづらくなっていた。
そのため、こちらの選択肢が「りゅうのはどう」一択となり、相手の控えによってはボーマンダを犠牲にして控えを降臨させることで敗色濃厚となるところだった。

結局、相手がボーマンダに「りゅうのはどう」を持たせていなかったことから、「りゅうのはどう」を選択肢に含めていないプレーヤーだと看破し、「りゅうせいぐん」読みで交代の可能性を高めに見積もり、「りゅうのはどう」を選択した。
これが正解で勝ちに結びついた。

ポイントとしては、スカーフ持ち特殊ドラゴンに「りゅうのはどう」を持たせたかどうかが全ての境目だったと言える試合だった。基本性能が高いポケモンにこだわりアイテムを持たせるときには、安定したタイプ一致高攻撃力の技を持たせたいところである。