HEART of CROWN

 

この記事は、東京大学ゲーム研究会アドベントカレンダー2024、13日目の記事です。

はじめに

こんにちは。Mです。この記事をご覧いただきありがとうございます。この記事ではHEART of CROWNというゲームの解説をします。

概要

HEART of CROWNは、最大4人のプレイヤーが対戦するターン制デッキ構築型カードゲームで、プレイヤーは自分のデッキを強化しながら、最終的に継承点を20点集めて戴冠式を宣言することを目指します。このゲームは戦略性が高く、カードの組み合わせや選択によって大きく勝敗が分かれるため、プレイヤーの判断力と状況把握が鍵となります。

ゲーム中に使用されるカードは、大きく以下の4種類に分類されます。

1.領地カード

領地カードは、ゲームの基本的な資源である「コイン」を生み出す役割を持っています。これらのカードをプレイすることで、コインを獲得でき、それを用いて他のカードを購入したり、プリンセスを擁立したりします。代表的な領地カードには、1コインを生む「農村(果樹園)」や、2コインを生む「都市」、そして3コインを生む「大都市」があります。序盤では領地カードを積極的に集め、資金を増やしていくことが重要です。

2.行動カード

行動カードは、プレイヤーに多様な効果を与えるカードです。例えば、自分のデッキを素早く回転させるカード、他プレイヤーの行動を妨害するカード、追加でカードを引けるカードなどがあります。行動カードの選択と使用タイミングは、プレイヤーの戦略に直結します。一見地味な効果でも、状況によっては非常に強力になる場合があるため、カード効果をよく理解し、ゲーム展開に合わせて活用することが大切です。

3.プリンセスカード

プリンセスカードは、ゲームの中核となる存在です。各プリンセスには固有の能力があり、それがプレイヤーの戦略に大きな影響を及ぼします。プリンセスを擁立するには6コインが必要ですが、擁立後はその能力を活用することで、ゲームを有利に進めることが可能になります。どのプリンセスを擁立するかの選択は、ゲーム全体の方針を決定づけるため、慎重に選ぶ必要があります。

4.継承権カード

継承権カードは、勝利条件である継承点を得るために必要なカードです。プレイヤーがプリンセスを擁立した後に、このカードを直轄地エリアにセットすることで継承点を得られます。継承点が20点以上に達したプレイヤーは「戴冠式」を宣言し、他のプレイヤーが阻止できなければ勝利となります。このカードは他のプレイヤーから妨害を受ける可能性もあるため、適切なタイミングで使用することが求められます。

魅力

ゲームは序盤、中盤、終盤に分けて考えることが重要です。序盤では資源となる領地カードを増やし、中盤で行動カードやプリンセスカードを活用して有利な状況を築きます。そして終盤では継承権カードを集め、他プレイヤーを出し抜いて戴冠式の準備を整える必要があります。

プレイヤー間の駆け引きや妨害、協力などの要素も盛り込まれており、プレイごとに異なる展開が楽しめます。この戦略的かつエキサイティングなゲームは、一度覚えれば何度でも楽しめる深い魅力を持っています。

 

このカードゲームの一番の魅力はやはり「姫の擁立」という独自のシステムです。同じターン制デッキ構築型カードゲームでも、このシステムを取り入れることで、他のゲームにはない戦略性と個性が生まれています。各姫は専用の能力を持ち、それがプレイヤーの戦術を大きく左右します。例えば、ラオリリという姫は擁立時にデッキ内に継承点を10点追加できるため、他のプレイヤーを大きくリードし、ゲームスピードを加速させます。また、オウカは弱いカードを取り除き、より強力なカードを獲得できる能力を持ち、デッキの平均的な強さを飛躍的に向上させることができます。これにより、プレイヤーは限られたリソースを効率よく使い、強力な戦略を展開することが可能になります。さらに、姫たちの能力はただ強力なだけではなく、ゲームの流れを劇的に変える可能性を秘めています。このため、どの姫を擁立するかが勝敗の鍵となり、プレイヤー同士の駆け引きが生まれる点も魅力です。れぞれの姫が持つ能力によってゲーム展開が多様化し、毎回異なる戦略を考える楽しさがあります。この独自のゲーム性と戦略性が「HEART of CROWN」を特別なものにしていると言えます。

おわりに

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。このように、「HEART of CROWN」は姫の擁立というシステムを通じて、プレイヤーに他にはない独特な戦略性とエンターテインメント性を提供しています。毎回異なる姫を選び、その能力を活かした戦術を考える楽しさが、このゲームの大きな魅力です。この記事を読んでいただいた方に手を取っていただけたら幸いです。