14種のマインスイーパーバリエーション Any% RTAを走ってみた

はじめに

TGA22のトマノフと申します。本日の記事では「Puzzle Game RTA Festival 4」で行われた『14種のマインスイーパーバリエーション』の Any% RTA に触発されて並走(というか後日走)してみた結果と抱いた感想をまとめようと思います(誰得?)。
ただ、そもそも知らんイベントと知らんゲームの話をされてもなんのこっちゃだと思うので、そちらの説明からまず行います。

Puzzle Game RTA Festival とは

「Puzzle Game RTA Festival」とはOnline Marathon Eventersによって毎年秋~冬あたりに開催されているイベントになります。
今年は4回目の開催となっており、走られたタイトルは『パズルボブル』、『テトリス』、『ミスタードリラー』などの有名タイトルから『The Witness』といったインディーズ、『2048』なんかも走られています。
アーカイブがTwitchで見られますので、年末年始のお手すきの際にご覧になってはいかがでしょうか。

14種のマインスイーパーバリエーションとは

14種のマインスイーパーバリエーション』はSteamにて800円で販売されているパズルゲームです。
簡単に言えば完全に論理的推論によって解くマインスイーパーになります。通常のマインスイーパールールだけでなく、盤面に関するルール7種類 ([Q][C][T][O][D][S][B]) とマス目に関するルール7種類 ([M][L][W][N][X][P][E]) があります(実際には追加で8種類のルールが追加されているため、22種のマインスイーパーバリエーションです)。
また、それぞれのルールを組み合わせたものが存在するため、莫大な数のステージが存在します。
ルールの詳細については長くなってしまうので省きますが、盤面に対するルール、マス目に対するルールといわれても意味がわからないと思いますので例を出します。

旗が地雷の位置です。

こちらは [T] のルールになります。
マス目の数字の意味は周囲8マスにある地雷の数であり、通常ルール ([V]) と同じですが、盤面全体を見たときの地雷の位置に制限があります。
これが盤面に関するルールです。

こちらは [N] のルールになります。
マス目の数字が周囲8マスの色付きマスと色なしマスの地雷の差を意味しており、マス目の数字の意味が [V] と異なります。
これがマス目に関するルールです。

Any% RTAを走ってみた

Any% RTAのレギュレーション

speedrun.comに準拠します。

Any% RTA では [V] の5×5を1レベル。
14種それぞれのルールの5×5を5レベルずつ。
[+] という盤面に対するルールとマス目に対するルールを組み合わせたステージの5×5を10レベル、 [#] というマス目ごとにルールが変わるステージの5×5を10レベル。
[+#]という盤面に対するルールと[#]を組み合わせたステージの5×5から7×7を3レベル、8×8を10レベルクリアした時点でタイマーストップとなります。
最終目的としては[+#]の8×8を10レベルクリアすることなのですが、そのために必要なレベル数のみをクリアしている形になります。
設定としてはエキスパートモード(その時点で論理的に推定できないマスを開けると失敗となる。言い換えるとその盤面において反例が考えられる推定を行ってはならないモード)を使用し、ヒントを使ってはいけません。
また、レベルのスキップやシードの使用はできず(つまり、レベルの選択はできない)、1レベルで11回以上のミスをしてはいけません(逆に10回以内のミスならミスごとに最初からレベルを始めることで可能)。

結果および比較

真ん中列が自分の記録、右列が12月13日現在のWR

上の表が結果および比較です。
いうまでもなく悲惨ですね……各々の区間でだいたい3倍差がつけられていて特にそれぞれのルールのみで解く部分は区間記録で3-5倍以上の差をつけられていて非常に遅い(WRが早いというべきか)。

この差についてですが、基本的には思考速度の差です。
正確にはメモをせずに単一ルールの盤面は解けていない、さらにメモの効率が悪く、自分は安全マスに〇、地雷に×を付けているのですが、WRでは安全マスは・、地雷に_を付けていました。
他にはミスを許容する姿勢でしょうか。盤面に対するルールについてはよくマスのこのあたりが開きやすいという定石が決まっています。少し迷ったら考える前にそこを開けようとするなどの姿勢が見られました。
また、WRの動画を見る限りレベルをクリアしたときに次のレベルに行くときにショートカットがあるっぽいのですがそれを利用していなかったことなどがあげられます。

解く姿勢については自分が通常プレイの勘ではなく正確に解くという姿勢が抜けきらなかったためであると思うので、意識を変えれば10-20分は短縮できると思います(これから走るかは不明ですが……)。

なお、WR保持者のdo2424さんは「Puzzle game RTA festival 4」にて『14種のマインスイーパーバリエーション』のAny% RTAを走っている他、『The Witness』のRandomizer Any% RTAを走っているのでぜひご覧ください。

おわりに

知らんゲームのRTAの話を長々と失礼しました。
最後にRTAを走った理由を書くのですが、自分は『14種のマインスイーパーバリエーション』というゲームをかなりやり込んでいて、200-300時間くらいプレイしている(下図参考、540時間のうち1/3はたぶん寝落ちしてる)ので、迫った記録が出せるんじゃね?と高をくくって走ってみたわけです。やってみると見てられないほど遅くてやはり走者の方々はすごいなぁと思いました。
やり込みとRTAとは正確な土俵は異なりますが、RTAをとりあえず走ってみるといろいろ面白い発見がありますよ!!!ということが伝えられたでしょうか(それならもっとメジャーなゲームでやれ)。
みなさんに「Puzzle game RTA festival」と『14種のマインスイーパーバリエーション』が印象付けられていたら幸いです。『14種のマインスイーパーバリエーション』にはデモ版があるので、ぜひプレイしてみてくださいね!!!