Limbus Companyの話

こんにちは、波乱の11月を乗り越えてほくほく状態のヤタガラスです。

当方、普段は一人でひっそりとソロゲーに勤しんでいる民なのですが、せっかくの機会なので、今回は慣れない布教活動に挑戦してみようかと思います。

 

皆様、『Limbus Company』というゲームはご存じでしょうか?

韓国の『Project Moon』というゲームスタジオが作成した、「都市」と呼ばれるディストピア的な環境を舞台にした作品で、『Lobotomy Corporation』『Library of Ruina』に続く3作目にして、シリーズ内では初の通常プレイ無料のソシャゲとなっています。

過去作の例にもれず陰鬱な世界観とゴア表現の多さが目立つこのゲームですが、そんな作風に魅了された熱狂的なファンも多く、韓国のGoogle PlayにてBest of 2023のインディーゲーム部門を受賞しています。

このゲームの魅力ですが、多彩なギミック戦闘や高難易度ダンジョンでの戦略性といった面もさることながら、ストーリーのこだわりがとにかく凄いです。クローン生成や時間遡行などの「特異点」と呼ばれるオーバーテクノロジーが開発され、倫理と道徳が崩壊した世界の中で描かれる個性豊かなキャラクターのやり取りは、良くも悪くも心を揺さぶられるものです。一方で、前作と比較すると鬱展開で一貫しているというわけでもなく、各所の遊びと笑いが残されている点も、疲弊しすぎず長く楽しめるポイントかと思います。

主要な登場人物である12名の「囚人」をはじめ、キャラクターの多くは様々な国の文学作品を基盤にしている点については意見が分かれるかと思いますが、ストーリーの要所に織り込まれた”原作ネタ”は、文学好きの筆者にはぶっ刺さったポイントです。皆さんもカミュとかヘッセとか読みましょう。結構面白いので。

 

さて、関係ない趣味の宣伝までしてしまいましたが、とにかく非日常的な世界観の演出と作りこみが徹底された素敵なゲームであることが伝われば何よりです。ゲーム性については深くは触れませんでしたが、過去作の例にもれず、ストーリー・定期イベント共にかなりやり応えのある内容になっています。今年2月に配信開始され、現時点でストーリーが第5章まで更新されていますが、囚人12名に1章ずつが割り当てられている様子を踏まえると、まだまだ前半戦といったところです。今からでも十分に楽しめる内容になっていますので、ぜひぜひプレイしてみてください!

合わせて、過去作『Lobotomy Corporation』『Library of Ruina』、外伝作品の『Wonder Lab』『ねじれ探偵』『リヴァイアサン』などなど、関連作品も検索してみると、より一層楽しめるかと思います!