『ペルソナ3 リロード』の紹介

 

この記事は、東京大学ゲーム研究会アドベントカレンダー2025、20日目の記事です。

はじめに

ご覧頂きありがとうございます。
TGA25のYodaです。9日にも記事を投稿させて頂いて、今回が2回目の投稿になります。
前回は、『オクトパストラベラー0』というドット絵の古き良き雰囲気が漂う王道RPGを紹介しました。
今回は、打って変わって、最新のスタイリッシュなUIが特徴のゲーム『ペルソナ3 リロード』を紹介しようと思います。ネタバレがないようにしているつもりですが、未プレイで内容を全く知りたくない方はご注意ください。

 

「ペルソナ」シリーズって何?

今回紹介する『ペルソナ3 リロード』は、「ペルソナ」シリーズの作品の1つです。ここでは、「ペルソナ」シリーズを知らない人向けにどんな内容なのか簡単に説明します。
「ペルソナ」シリーズは、アトラスが開発したRPGシリーズでメディアミックスも盛んに行われています。
シリーズに共通するテーマとして、現代を生きる日本の高校生たちがある特殊能力に目覚め、その能力を駆使して現代社会が抱える問題や心の闇に踏み込んで行くというものがあります。
その特殊能力の名前がペルソナです。ペルソナと呼ばれる自分の分身とも言える存在を召喚し、怪異と戦っていきます。その過程で描かれるキャラクター達の成長が物語を、そしてプレイヤーの心をも動かしていきます。
現在、ナンバリングタイトルとしては『ペルソナ5』まであります。
今回紹介する『ペルソナ3 リロード』は『ペルソナ3』(2006年発売)のフルリメイク作品で、2024年に発売されました。

 

『ペルソナ3 リロード』について

この作品の特徴は、なんといってもスタイリッシュでオシャレなUIだと思います。本作に限らず、最近の「ペルソナ」シリーズはオシャレでカッコイイUIでお馴染みの作品です。
例えば、本作のメニュー画面はこんな感じです。

©ATLUS. ©SEGA.
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

 

本作では、オリジナル版のデザインを尊重しつつ、主人公の心の海を表す水の表現やガラスの反射などのイメージを取り入れているそうです。ここでは一部の画面しかお見せできませんが、どの画面もプレイのしやすさとデザインのクールさを両立していて素晴らしいので、プレイしていて飽きません。

 

ストーリー

物語の舞台となるのは、港区の人工島ポートアイランドの周辺です。この島にある月光館学園高等部に、春から編入することになった高校2年生の主人公。彼がこの地に足を踏み入れた瞬間から全てが動き出します。「実は1日は24時間じゃない……なんて言ったら、君は信じるかい?」1日の終わりと始まりの狭間に存在する影時間。影時間に現れるシャドウと呼ばれる怪物と戦うために、主人公はペルソナの力を覚醒させます。昼間は高校生として仲間たちとの絆を深め、影時間には特別課外活動部(S.E.E.S.)の一員としてシャドウとの戦いに挑みます。影時間はなぜ存在するのか、シャドウとはいったい何なのか、謎が明らかになるにつれ、より大きな闇が見え始めーーー。といったストーリーです。
本作には、自由に名前を付けられる主人公が存在します。自分の名前を付けて主人公になりきって物語を進めるとより楽しめます。つい、「ペルソナ!」と叫びたくなることでしょう。またムービーパートも存在し、より物語に対する没入感を深められます。

 

システム

戦闘

ダンジョン内を探索中にシンボルエンカウントでバトルが発生します。敵の背後から攻撃を仕掛ける形で戦闘に入った場合、こちらの先制攻撃となります。逆に敵に攻撃を仕掛けられると、敵の先制攻撃となるので注意しましょう。
本作のバトルシステムはターン制コマンドバトルです。敵の弱点をつく攻撃をすると敵がダウンし、こちらがもう一度行動できる1MOREが発生します。逆もまたしかりなので、敵に弱点をつかれないよう気を付けてください。1MOREの間は、他の味方に行動権を渡すシフトも使えます。
全ての敵をダウンさせると、大ダメージを与える総攻撃を仕掛けることができます。また、ゲージがたまるとテウルギアという強力なスキルを使うことができるようになります。

 

ペルソナ合体

ベルベットルームと呼ばれる場所では、ペルソナ合体を行うことができます。本作の主人公は複数のペルソナを扱えるのですが、異なるペルソナ同士を合体させて新しいペルソナを作り出すこともできます。これがペルソナ合体です。
普通のペルソナは2身合体といって、2体のペルソナを合成することで生成できます。しかし、特別なペルソナは特殊合体といって、2体以上の特定のペルソナを合成することでしか生み出せません。
主人公のレベルが上がるにつれて、生み出せるペルソナの種類も増えていきます。

 

探索

本作では、放課後と夜の時間は自由に行動することができます。シャドウと戦うためにタルタロスと呼ばれるダンジョンに挑むのもいいですが、それ以外にもたくさんの選択肢があります。
勇気、魅力、学力といった人間パラメータを上げたり、友達や町の人々との交流によりコミュニティを深めたり、仲間と過ごすことで仲間の特性を引き出したりと様々なことができます。一見バトルとは関係ないように思える行動も、バトルを有利に進めるのに役立つことがあるので、色々な行動をとってみることが大切です。
とはいえ、何もせず寝ることもできるので、自由に思うがままにプレイするのも楽しいと思います。毎晩タルタロスに挑み続けるも良し、気に入ったキャラクターとのコミュニティレベルを上げまくるも良しです。

 

プレイした感想

リメイク作品ということもあり、わたしはプレイ前からストーリーは全て知っていたのですが、様々なシステムが遊びやすく改善されているだけでなく、追加された新シナリオなどもあり存分に楽しめました。
すごく個人的な話になるのですが、とにかくシンジが大好きです。本作ではリンクエピソードが追加されて嬉しすぎます。でも……
これ以上はプレイされた方なら言わなくても分かると思いますが、本作では女主人公は選べません。つまり……そういうことです。周回プレイするたびに……
何を言ってるか分からない方は、ぜひプレイしてみてください。

 

最後に

『ペルソナ3 リロード』は「ペルソナ」シリーズの入門としてもおすすめです。初めてプレイする方にも遊びやすい作りになっています。明るい青春の物語を描きながらも、時折心を抉ってくる本作のストーリーも「ペルソナ」らしいといえます。プレイしてみて楽しかった方は後日談がDLCで発売されているので、そちらも遊んでみてください。