今日が過去になる
はじめまして。TGA20のせなおまると申します。
大学生活で、入会当時の想定に比べてゲームをしなさすぎたため、会員として文章を出すのは初めてです。
よろしくお願いいたします。
さて、私は「アドベントカレンダー」という慣習を大学に入ってから知ったのですが、見ていると結構色々な団体や界隈が企画していて、それぞれ特色があったりなかったり、面白いですよね。
これが行われているということはいまはもう12月なんだなあ、2023年ももうすぐ過去になってしまうのかという気持ちになります。
過去といえば、幼き日(というか高校時代まで)の私は、もっぱら「過去のゲーム」プレイヤーでした。
いわゆるレトロゲームが好きという意味ではなく、新しいゲームを新しいうちにプレイすることがなかったのですね。
どのゲームも、発売当時に周囲の人が話題にしていたものを、数年後に一人でやっていたような、そんな気がします。
大学に入ってお金も時間も自分の好きに使いやすくなり、時には発売初日からゲームをプレイすることもできるようになりました。
それでも、今で私は「過去のゲーム」を楽しむことが好きだなあと感じます。
もちろんゲームの発売日を待ち遠しく思い、すぐに手に取って遊びたい気持ちもあります。
しかし、これは私がX(旧Twitter)ヘビーユーザーであることにも問題があるのですが、「今まさに盛り上がっているもの」を自分も遊ぶという状況では、なんとなく落ち着いてプレイできない感覚があるのです。
おそらく、自分がゲームで遊ぶときに他者が介在した経験が極端に乏しく、他のプレイヤーの存在を認識しながらプレイするのに慣れていないからだと思います。
面倒な奴ですね。
一方で不思議なことに、リアルタイムの盛り上がりが収まって、その後でプレイするときには、「あのときあの人がこんなことを言っていた記憶があるなあ」と、初めて遊ぶゲームでもなんだか懐かしく思えて、結構心地いい気持ちなんですよね。
そのように過去を思いながらプレイするのが、わたしにとって「ゲーム体験」の原初であり、あるべき姿なのかもしれません。
2023年は、様々なゲームに関するニュースが盛り上がった年だったように思いますし、個人的にも気になるタイトルがいくつかリリースされた年でした。
私はまだその多くをプレイしていませんが、今日が過去になったそのときにでも、のんびり遊べたらと思っている次第です。
歳を重ねるごとに時の流れが急速に感じられ、それを寂しく思うことも多いですが、そんなこんなで悪いもんではないかもなーなどと、この寒い冬の午後に徒然考えるのでした。