『ぷよぷよ』シリーズの連鎖ボイスについて

はじめに

こんにちは。せなおまると申します。
前回非常にまとまりのない雑文を書いてしまい、もう少しちゃんと(?)ゲームの話をすべきだ!ということで再び書かせていただきました。

 

私は『ぷよぷよ! 15th anniversary』で初めて『ぷよぷよ』シリーズ(以下『ぷよ』)に触れ、それ以前の作品も後の作品も含めて何作かプレイしています。
特に連鎖を組むのが上手くなることには興味はなくて、連鎖に応じて決まったパターンのボイスが聞けるのが楽しくてプレイしている割と変な層です。
今回は、そんな変な層の視点から、連鎖ボイス的に優れた『ぷよ』の作品がどれなのかを考えてみたいと思います。

 

ボイスパターンの変遷

①『ぷよぷよ』

シリーズ1作目であるこの作品では、まだボイスが後の作品ほど充実していませんでした。
連鎖で唱えられるボイスは4種で、2連鎖目から順に唱えられ、5連鎖目以降は4つめのボイスを繰り返すパターンになっています。

 

②『ぷよぷよ通』~『ぷよぷよSUN』

各キャラのボイスは7種で構成されており、1連鎖目から順に唱えられ、7連鎖目以降は7つ目のボイスを繰り返すパターンになっています。

 

☆次のグループの前に……

これ以降の作品の連鎖ボイスは、次のように分類することで見通しよくパターンを捉えることができます。
・連鎖の最後などに使われるキメ技
・キメ技の直前に使われるボイス
・通常の連鎖における上記以外のもの
(・相殺などが絡む一定の条件下で登場するもの)
上から3つを便宜的に「フィニッシュ」「強化ボイス」「通常ボイス」と呼ぶことにします。

 

強化ボイスには特殊な仕様があります。それは、強化ボイスの後に発生するフィニッシュでは、頭の一文字が直前の強化ボイスの個数に応じて重なって唱えられるというものです。
例)
『ダイアキュート』(強化)→『ア・アイスストーム』(フィニッシュ)
『ダイアキュート』→『ダイアキュート』→『ダイアキュート』→『ば・ば・ば・ばよえ~ん』(フィニッシュ)
この仕様は『ぷよ』の原作である『魔導物語』に由来するもので、個人的にとても好きな仕様です。

 

③『ぷよぷよフィーバー』『ぷよぷよフィーバーチュー!』

連鎖ボイスは主に通常ボイスで構成され、最後に強化+フィニッシュが使われます。大きな連鎖では(強化+)フィニッシュを途中に挟むことがあります。
後の作品と異なるこの2作の連鎖ボイスの特徴は、ボイスパターンが複雑であることです。
理由の一つには、キャラごとにボイスの数が異なることがあります。「アミティ」や「アルル」は通常ボイスが4種ですが、「ラフィーナ」や「リデル 」は5種の通常ボイスを持ちます。
それ以上に、この2作ではパターンやフィニッシュの種類が連鎖数以外の要因によって変化することが知られています。詳しくは知らないのですが、消したぷよの数などが絡んでいると考えられているようです。

 

④『ぷよぷよ!』『ぷよぷよ7』

この2作では、方向性としては③を踏まえつつ、全キャラのボイス数が統一(通常4+強化1+フィニッシュ5)され、連鎖数のみによって決まったパターンのボイスが唱えられます。
例)
5連鎖:通常1→通常2→通常3→通常4→フィニッシュ2
12連鎖:通常1→通常2→通常3→強化→フィニッシュ1→通常3→通常4→強化→フィニッシュ2→強化→強化→フィニッシュ4
なお、『ぷよぷよ7』に存在するルール「だいへんしん」におけるだいへんしん中には、これと全く異なる連鎖ボイスパターンが採用されています。

 

⑤『ぷよぷよ!!』『ぷよぷよクロニクル』など

ルールに応じてボイスパターンが変わるようになりました。
「ぷよぷよ」では①に近いもの、「ぷよぷよ通」などのルールでは②が採用されています。
「ぷよぷよフィーバー」などでは③に近いものが採用されていますが、変更点として、9連鎖以上で途中に挿入されるようになるフィニッシュがフィニッシュ1・2からフィニッシュ2・3に変わっています。これによって、強化ボイスにより頭の一文字が重なったフィニッシュ1が存在しなくなりました。

 

⑥『ぷよぷよeスポーツ』

基本的に連鎖中は数字を読み上げるボイスに変更され、キャラごとに異なるのは最後のフィニッシュのみになりました。

 

結論

ここまでシリーズ各作品における連鎖ボイスパターンをまとめてきました。
①や②(およびそれに準拠したパターン)は、もちろん古くからのプレイヤーにとっては馴染み深いものだと思いますが、大連鎖の後半が全て同じボイスになってしまう点は、後の作品と比較して優れているとは言い難いでしょう。また、⑥のパターンはキャラクターの個性が薄まってしまうもので、初めて聞いた時残念に思った記憶が強いです。
先に記した④と⑤の違いも踏まえると、『ぷよ』作品のうち連鎖ボイス的に優れた作品とは③あるいは④であると結論づけられます。
なお、この記事の内容(特に価値判断の部分)は全て結論ありきで書いたものですので、みなさんはそれぞれ信じる作品のボイスパターンを愛し続けていただければ幸いです。今まで気にしたことがなかった方は、ぜひ連鎖ボイスも楽しみながら『ぷよ』を遊んでみてくださいね。