ぷちSteamパズルゲーム品評

はじめに

TGA22のトマノフです。

1週間とちょっとぶりで、皆さんからしたら1週間というのは大したことじゃないと思いますが、

私はその間に秋学期の試験と、イベントがあったので、一週間前が遠い昔のように感じています。

 

さて、自分語りはそこそこに、本日の記事に入っていきましょう。実は私、今年の夏コミにてSteamのパズルゲームの品評を行っておりました。

簡単に言うとSteamに存在する無数のパズルゲームから(界隈では)少し有名なものを品評していたわけですが、品評すると公言している以上最低6割はプレイしていないと許されないという基準をなんとなく持ってやっていました。

ただ、パズルゲームを6割解くというのは簡単ではなく、最初の方だけを解いて記事に間に合わないと判断して放置したゲームが大量にあります。

そのような積みパズルゲームをここで放出しようというのが今回の記事になります。

 

前置きが長くなりましたが、浅いパズルゲーム品評を始めていきます。ネタバレ配慮はしていますが、多少のネタバレを含みますので、ご注意ください。

 

ぷちパズルゲーム品評

A=B

プレイ時間 6.5時間

定価 580円

『A=B』はマルコフアルゴリズムを題材にしたゲームです。マルコフアルゴリズムに関してはたもくんが12/9の記事で紹介していましたね。

基本的にはa,b,cのみで構成される1~7文字の文字列に対して特定の操作を実行するプログラムをマルコフアルゴリズムで書くというものです。まあ基本的にはMAOと同じです。

また、Chapter2まではマルコフアルゴリズムに元々存在する規則のみで構成されていますが、Chapter3以降は『A=B』特有の規則を用いることができます(というか使う必要があります)。

単純なゲーム性ですが、マルコフアルゴリズムの拡張性はとんでもないため、結構難しいです。自分はChapter4まで開放しましたが、そこから詰んでいる状態です。また、一度クリアすると最小手数が公開されるのですが、それを目指すのは修羅の道です。

本筋ではないのですが、『A=B』にはミニゲームが付属していて、それが拡大再生産もののボードゲームと近くて結構面白いです。

ちなみに、現在Steamではセール中で、30%OFFになっています(1/5まで)。お手に取ってみてはいかがでしょうか。

こちらがゲーム画面。(return)がいわゆる停止規則のこと。

ちなみに上のプログラムは別の問題から援用してきたので、今回の要求されているものとはまったく関係がない。

 

The Golem

プレイ時間 2.1時間

定価 1010円

ステージ内の「+」タイルと「-」タイルを全て消したらクリアの倉庫番系のゲーム。下図のプレイ画面も参考にしてほしいのですが、プレイヤーは半球に目と足がついたゴーレムくんである。茶色い箱は押すことができ、箱が「+」タイルに隣接すると箱が「+」タイルのところに箱が追加され、箱が「-」タイルに侵入するとその部分が削除される。それぞれのタイルは自身の効果(箱の増減)をすると消えます。

見た目やシステムは一般的な倉庫番系のパズルゲームですが、その難易度はハチャメチャに高く上級者向け。
最近はルールのややこしさやメタステージ的な挙動が評価されがちですが、硬派なパズルを作り、その完成度で勝負しようとしていることは個人的に評価が高いです。

初心者にはおすすめしませんが、パズルゲームに自信がある方はぜひやってみてください

ただ、少しUIがプレイヤーに不親切で異様に重い(とはいえ最近の美麗グラフィックのゲームと比べると圧倒的に軽い)ことは気になる。オススメはしたいのだが、オススメできるとはいえないくらいのバランスです。

 

Cosmic Express

プレイ時間 4.6時間

定価 1700円

宇宙人を適切な場所に送り届けられるように線路を引くゲーム。一筆書き系のゲームですが、とにかくギミックが豊富で飽きさせない工夫がされています。宇宙人は荷台の数しか乗れなかったり、荷台の位置からしか乗り降りができなかったりと電車特有の要素によって工夫が必要なステージが作られているのもポイントが高い。

ギミックにはだれでも降りることができる箱(逆に言うと誰でも降りてしまう箱)や、一度乗せるとその荷台が使えなくなる乗客、十字路など箱、乗客、線路それぞれに対しての拡張ルールなので、拡張性が高いのも良いです。プレイヤー視点でなくて申し訳ありませんが、まだ、組み合わせたステージに遭遇できていないのでわからないです。

また、設定によってすべてのステージを開放でき、ステージのスキップが可能なのでどこかで詰まっても先に進むことはできます。今回紹介したすべてのゲームに共通しますが、ヒントがないので、完全に初心者向けとまでは言いませんが、わかりやすいルールで効率よくパズルを解く快感を味わえるでしょう(後半はなかなか難しいですが)。

余談ですが、スキップとヒントは全パズルゲームで搭載してほしい機能ですよね。本当に思いつかないときは数時間考えても思いつかないことがあるので、詰まったときの救済がないと一人で黙々とパズルを解いている自分にはつらいところがあります。

話を戻しますと、こちらも現在Steamでセール中で、75%OFFで425円とお安く手に入ります(1/5まで)。セールの頻度は高いゲームなので、焦る必要はありませんが、ぜひやってみてください。

オレンジ色のマークがついた箱にオレンジ色の宇宙人、緑色のマークがついた箱に紫色の宇宙人を連れていく必要があります。

最後に

こちらで、今回の記事は終わりになります。やはり踏み込んだ内容を言わずに魅力を伝えるのは難しいですね。

実際の会誌ではネタバレのない感想と、ネタバレありの感想の2つの項目に分けて、後者では定石や隠し要素などに触れるようにしています。

今度の冬コミでキャパオーバーで寄稿できませんでしたが、次の夏コミではSteamパズルゲーム品評2を寄稿する予定です。この記事を面白いと思っていただいた方はお手に取っていただければ幸いです。

 

こちらの記事で東京大学ゲーム研究会 Advent Calender 2023は終了になります。最後であることを全く意識せずに書いていたため、全く大衆向けではない内容で申し訳ありません。

全体の統括を申しますと、12/2から開始になってしまいましたが、そこからは欠けなく記事が上がっていて驚きました。Advent Calenderとしては当たり前なのですが、さすがに24記事ですから難しいかなと思っていました。寄稿してくださった皆さんありがとうございます。また、企画を提案し、全てを総括してくださったClomyさんに多大なる感謝を。

また、私個人としては人の文章を読むのが趣味なので、色々な人の文章を読めて楽しかったです。色々な人の感性を垣間見れて最高でした。

東大ゲーム研究会 Advent Calender 2023を読んでくださった皆さまが良きゲームライフを過ごせることをお祈りしております。