『オクトパストラベラー0』の紹介
この記事は、東京大学ゲーム研究会アドベントカレンダー2025、9日目の記事です。
はじめに
初めまして。TGA25のYodaです。
TGA25ということで、今年入ったばかりの新人です。このサークルで記事を書くのは初めてなので、拙い文章となってしまうことをご容赦ください。
今回は、先週の12月4日に発売されたばかりの『オクトパストラベラー0』というゲームについて紹介したいと思います。
『オクトパストラベラー』って何?
まずは、『オクトパストラベラー』を知らない人向けに簡単に説明します。(ちなみに、タコが旅するゲームではありません)。
『オクトパストラベラー』は2018年にスクウェア・エニックスから発売された王道RPGです。対応プラットフォームは、Switch、PS4&5、Steam、Xbox、Windowsです。
大きな特徴として、「HD-2D」と呼ばれるグラフィック技術が初めて採用されたゲームであることが挙げられます。「HD-2D」は、ドット絵と3DCGが組み合わさった表現技法で、ドット絵の古き良き雰囲気を残しつつ美麗なグラフィックを楽しむことができます。例えば本作では、キャラクターはドット絵で、背景は3Dで立体的に描かれています。
© SQUARE ENIX
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
本作で好評を得た「HD-2D」は、『ドラゴンクエスト』シリーズのリメイク作品である『ドラゴンクエストI&II』と『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』でも採用されています。
続いて、RPGの肝でもあるストーリーのあらすじを紹介します。オルステラ大陸を舞台に、8人の全く異なる生い立ちのキャラクター達が、それぞれの目的を果たすために共に旅をすることになります。年齢も職業も特技も異なる8人。彼らが背負う8つの物語が、やがて1つの大きな物語を動かしていくことになり―――といった感じです。
プレイヤーは、8人のキャラクターの中から1人を選んで主人公とします。主人公1人で冒険するも良し、残りの7人全員を仲間にして進めるも良しと自由度の高い設計となっています。(ちなみに全実績を解除するためには、誰も仲間にせず1人で冒険してクリアしたり、制限時間内にクリアしたりする必要があります)。
この『オクトパストラベラー』が好評を博し、2020年にはスマートフォン向けRPG『オクトパストラベラー 大陸の覇者』がリリースされ、2023年には『オクトパストラベラーII』が発売されました。(わたしは、『大陸の覇者』は未プレイです…すみません)。
これから紹介する『オクトパストラベラー0』は、そんな『オクトパストラベラー』シリーズの最新作になります。
『オクトパストラベラー0』について
『オクトパストラベラー0』の特徴は、自分自身が主人公になれることです。今作も「HD-2D」が採用されているので、主人公を含めキャラクターは全てドット絵なのですが、なんとキャラクターメイクができます。名前が自由に決められるのはもちろんのこと、髪や目や肌の色、髪型や声や仕草まで選ぶことができます。

わたしが特に面白いなと思ったのは、好きな料理の種類を選んで名前をつけられる点です。30分くらい真剣に考えて、牛肉料理を選び、名前は「ステキなステーキ」にしました。
前作までのように、決められたキャラクターの中から好きな人物を選んで主人公にする形式は、『オクトパストラベラー』ならではのやり方で個人的にも好きでしたが、今作では採用されませんでした。そこに一抹の寂しさはあるものの、自由度の低いドット絵という表現を使用しているのに、自由にキャラクターメイクできるというギャップも魅力的に感じています。
ストーリー
物語は、主人公(自分)が故郷の村でお祭りを楽しむところから始まります。穏やかでごくありふれた日々。そんな平和な日常が、ある日を境に跡形もなく失われてしまいます。
家族も友達も故郷も、全てを奪われた主人公が歩むのは復興の道か、それとも復讐の道か。
少しダークな印象のストーリーですが、時折なごませてくれる存在もいたりします。
総勢30人以上のキャラクターを仲間にでき、それぞれのキャラクターにも物語があるので、ボリュームはたっぷりです。
物語の舞台は、初代『オクトパストラベラー』と同じくオルステラ大陸です。また、今作のストーリーは完全新作ではなく、スマホ版である『大陸の覇者』のストーリーをコンシューマー向けにアレンジし直したものになります。これを聞くと、初代やスマホ版を遊んでいないと楽しめないように思えてしまいますが、そんなことはありません。
製作者の方が「前提知識がないと楽しめない作品は苦手で、そうならないような作品づくりをしている」とインタビューで答えている通り、今作から遊び始めても全く問題ないので安心してください。
システム
戦闘

戦闘は、ターン制コマンドバトルです。敵の弱点をつくと「ブレイク」することができます。「ブレイク」すると、弱点に関係なく敵に与えられるダメージの量が増加するので、タイミング良く「ブレイク」させることが戦闘のポイントになります。前衛4人、後衛4人の最大8人までバトルに参加させることができます。
探索

探索パートでは、「フィールドコマンド」を駆使してアイテムをゲットしたり、ストーリーを進めたりすることができます。「フィールドコマンド」には、様々な種類のものがあり、例えばアイテムを手に入れるためのコマンドには、購入する、ねだる、勝ち取るなどがあります。コマンドは必ずしも成功するとは限らず、失敗するとその町の住人との関係が悪化するので注意が必要です。
タウンビルド

タウンビルドは、今作から新登場のシステムです。主人公の故郷の町を復興させる際に、自由にまちづくりをすることができます。家を建て、新たな住人を招いて町を大きくしていきます。酒場で料理をしたり、畑で作物を育てたり、牧場で家畜を飼ったりすることもできます。プラットフォームにより異なりますがPC版では最大500個まで建築物を設置できます。
感想
実は、最近修論が忙しすぎて、まだ途中までしかプレイできていません。なるべくネタバレを踏みたくなかったので、発売後の情報はほとんど調べずに、発売前に出ていた情報と自分がプレイしたところまでの情報のみで記事を書いてしまいました。申し訳ありません。
まだプレイ途中ではありますが、今作は思わず引き込まれる重厚なストーリーが面白いと感じています。また、パーティーチャットと呼ばれるキャラクター同士の掛け合いが存在するのですが、それがクスッと笑えて、重たいストーリーの息抜きになって丁度良い塩梅です。
最後に
『オクトパストラベラー0』は、王道のRPGをやりたい人におすすめのゲームです。最新のゲームでありながら、古き良き王道を堪能することができます。
シリーズ最新作ではありますが、『オクトパストラベラー』シリーズを知っていても知らなくても楽しむことができるので安心してください。
年末年始に暖かい部屋でゆっくりゲームを楽しみたい人は、候補の1つにいかがでしょうか。
ドット絵のかわいさに惹かれた方もぜひ遊んでみてください!