反射神経

 

この記事は、東京大学ゲーム研究会アドベントカレンダー2025、4日目の記事です。


こんにちは。TGA23のたもです。

 

みなさんは反射神経をご存じでしょうか。

ご存じですね。反射神経をご存じでない方はあまりいないと思います。

 

では、反射神経というゲームはどうでしょうか。

unityroomで遊べるゲームなのですが、長いことトップページに君臨し続けているので見たことがある人もいるかもしれません。

 

端的に説明すると、2つのボールを操作して、流れてくる板を避け続けるゲームです。左右のボールにはそれぞれ1つのキーが対応していて、キーを押すと外側に、離すと内側に移動するだけのシンプルなゲーム。板を超えるたびにスコアが増えるだけの、とてもシンプルなゲーム。

 

 

……簡単そうですよね。

 

 

やってみれば分かりますが、めちゃくちゃ難しいです。

初めのうちは1桁スコアは当たり前、配置がよくてもスコア20程度が関の山でしょう。

 

しかし、謎の中毒性がある。

ジャンルとしては『マウスクリック連打速度テスト』とか『エイム能力テスト』に近い単発系のゲームなのに、他にはない魅力がある。

 

そうして続けていると、突然ベストスコアが50に伸びる。そこで感覚をつかみ、30程度なら苦も無く到達できるようになる。

 

「反射神経」なんて一切使わないのに、このゲームにはこのゲームでしか使わない能力が確かに存在して、それ専用の回路が脳の中で組みあがっていく。

 

やがてスコアは100に到達し、板の速度が上がり、それでもスコアは伸び続ける。スコア200で板の速度が最大になるが、その頃にはもはや板は止まって見えている。

 

回路が「完成」し、雷でも落ちなければミスることはない、そんな自信がつく。実際、スコアは際限なく伸び続け、あとは集中力と目の渇き、そして突発的な痒みとの戦いになる。

 

 

そんなゲームです。

 

 

自分のベストスコアは1300くらいだったのですが、この記事を執筆するにあたり久々にプレイしたら1700まで伸びました。また、unityroomのコメント欄で片手プレイの存在を知ったので挑戦したところ、かなり苦戦しましたが450程度まで到達しました。久々に回路を作る感覚を味わえて楽しかったです。

 

みなさんもぜひ挑戦してみてください。


余談ですが、自分の場合、片手プレイの練習をしていたら使っていない指の組み合わせも勝手に上達していたんですよ。普段左の玉を操作している指で右の玉を操作してもそれなりに上手くいく。でも、反対側の手だと全くできない。

 

人間の脳は不思議ですね。