Category Archives: Advent Calender

12/1から12/25まで、毎日会員が記事を書く企画です

CONSOMATONの話

 こんにちは

 TGA23のたもと申します。連日の投稿になりますが、今回はCONSOMATONというパズルゲームを紹介しようと思います。CONSOMATONは昨日の記事で紹介したMarkov Algorithm Onlineを二次元に拡張したようなゲームなのですが、難易度はむしろ下がっているので気軽にプレイできると思います。

 遊び方

 ゲーム画面を下に載せておきます。各ステージの目標は右上のCNSLと書かれた枠内(=とIで囲まれた部分)の文字列をある置換規則に従って置換していき、右下のGOALと書かれた枠内に一致させることです。左上のRULEと書かれた部分が置換規則であり、一度の置換では左側の3×3の文字列に一致する部分が右側の3×3に置き換わります。ただし、空白は空白文字として扱われるのではなく、任意の文字を表すワイルドカードとして解釈されます。たとえば、規則の左側が全て空白の場合は、任意の3×3の文字列に対して置換が実行されます(3×3が全て空白の部分のみが置換されるわけではない)。また、盤面は上下、左右ともに境界でループしています。

 

 CONSOMATONには、通常のマルコフアルゴリズムとは異なり停止規則は存在しません。また、マルコフアルゴリズムでは置換規則や置換する文字列の位置に優先度が決まっており、各ステップでは最も優先度の高い置換が一度行われるのみでしたが、CONSOMATONでは各ステップにおいて、すべての規則が同時に作用し、かつ置換可能な対象をすべて置換します(競合する場合もありますが、上の規則から順に適用され、同じ規則による置換は左上からZ字を描くように行われるようです)。

 

 具体例をもとに説明しましょう。初期状態でaを含まない盤面に対し下のような規則を実行した場合、最初のステップで左の盤面、次のステップで右の盤面、以降は1ステップごとに左右の盤面が切り替わります。

 

この場合どのように置換が行われるかというと、

 

 1ステップ目

まず、一つ目の規則により盤面全体がaで埋まります。二つ目の規則は、初期状態にaが含まれないため置換が実行されません(規則が適用されるのは初期状態の盤面であり、一つ目の規則を適用した後の盤面ではないことに注意)。三つ目の規則も同様です。

 

2ステップ目

一つ目の規則により盤面全体がaで埋まります。次に、二つ目の規則により、すべてのaがbに置換され盤面全体がbに置き換わります。この結果は一つ目の規則による結果(盤面全体がaで埋まる)を上書きします。次に三つ目の規則ですが、ステップ開始時の盤面はすべてaで埋まっていたため、結局この規則は任意の3×3の部分に対して適用されることになります。置換を行う順番によって結果が変わりますが、左上からZ字を書くような順に処理が行われることから、結果として上図の右の盤面になります。この結果は、二つ目の規則による結果(盤面全体がbで埋まる)を上書きします。

 

3ステップ目

1ステップ目と同じ処理が行われます。以降同様に繰り返します。

 

 以上がCONSOMATONのルールとなります。難しく思われるかもしれませんが、正解の規則の一部は初めから与えられているので、そこから推測すれば容易に解き進められると思います。

 

おすすめの問題

 ここからは、個人的に面白かった問題をいくつか紹介します。

 

QUIZ07

 好き好んでこの記事を読むようなゲーム脳の皆様には説明するまでもないでしょう。マ〇オのごとく障害物を跳び越えろという問題です。CONSOMATONでは各問題の内容が事細かに説明されないので、こうして作者の意を酌む必要があるのが難しい点であり、最大の魅力でもあるのです。

解答(正攻法)

 ちなみに、この問題は盤面が左右でループする仕様を悪用(?)し、以下のように1つの規則だけで解くこともできます。

解答(ズル)

 このように、製作者の意図を完全に無視した解き方を探すのもまた面白いです。

 

QUIZ10

 一見しただけでは分かりづらいですが、作者のブログによるとパ〇クマン的な動作を期待しているようです。つまり、初めはmから逃げていたpがcをとることによりその立場を逆転させ、逆向きに追いかける、というストーリーのようです。mがモンスター、pがパ〇クマン、cがパワーエサということですね。これを解答に落とし込むと下のようになります。

解答(正攻法)

複数の規則が同時に適用されるという仕様上、上から3つ目の規則が適用されるタイミングでpが増えてしまうので、それを4つ目の規則で消す必要があるという、少しトリッキーな問題です。

 作者がブログで嘆いていたように、下のようなズルい(?)解き方も存在します。問題の意図を理解できずに、こちらの解き方をした人も多いかもしれません。

解答(ズル?)

 

QUIZ17

 見ての通り、二進数の足し算をする問題です。解答は次の通りです。

解答(正攻法)

 この解答は繰り上がりの処理に一般性がないですが、規則が8つあれば1桁同士の足し算の(繰り上がりを含めた)すべてのパターンに対応できるので、どれだけ桁数が増えても計算できるようになるはずです。なお、この問題でも下のようにズルできます。

解答(ズル)

 

おわりに

 CONSOMATONはブラウザで気軽に遊べますし、問題もそこまで難しくないので頭の体操に最適です。ぜひプレイしてみてください。

 

マルコフアルゴリズムで遊ぼう!

 こんにちは

 TGA23のたもと申します。今回はマルコフアルゴリズムを使って遊べるMarkov Algorithm Online (MAO) を紹介しようと思うのですが、このゲーム(パズル?)は数学的な側面が強く難易度が高いため、遊ぶ人を選ぶということだけ先に断っておきます。実際、これまでに行った友人への布教活動はことごとく失敗に終わっているのですが、刺さる人には刺さるゲームだと思っているので、この記事を読んで一人でも多くの方がMAOに興味を持ってくださるとうれしいです。

 

 マルコフアルゴリズムとは?

 マルコフアルゴリズムについて一から説明すると長くなりますし、上手く説明できる自信もないのですが、幸いなことにニコニコ大百科に非常にわかりやすい解説記事があるので参考にしてください。MAOの影響を受けて書かれた記事のようなので、MAO入門としても最適だと思います。

 

 マルコフアルゴリズムで遊ぶ

 上の解説記事でも述べられていたように、マルコフアルゴリズムはチューリング完全であることが知られています。つまり、マルコフアルゴリズムを使えばあんなことやこんなことができてしまうのです。MAOでは、そんなマルコフアルゴリズムを使って様々な問題を解いて競い合うことができます。では、具体的にどのような問題があるか見てみましょう。

 

※注:以下、問題の解答を含みます。

 

 

 

 0006-Sort

'A', 'B', 'C' のみからなる文字列が与えられるので、ソートしてください。

制約
・ 1 ≦ |S|(文字列の長さ) ≦ 15

基本的な問題です。バブルソートの考え方がそのまま使えて、次のようにすれば正解できます。

  BA:AB
  CB:BC
  CA:AC

 

0009-Flip

bit列が与えられるので、各bitを反転してください。

要するに、10010のように1と0だけからなる文字列が与えられるので、1と0を反転して01101にしろ、という問題です。初めてだと何をすれば分からないと思うので、先に解答を示します。

  s0:1s
  s1:0s
  s::
  :s

例として、10010という文字列にこれらの規則を適用すると、下のように変化します。

  10010
  s10010  (4行目を適用)
  0s0010  (2行目を適用)
  01s010  (1行目を適用)
  011s10  (1行目を適用)
  0110s0  (2行目を適用)
  01101s  (1行目を適用)
  01101   (3行目を適用, 停止)

これを見ると、初めに先頭に付け加えられたsが、移動しながら1文字ずつビットを反転するように振舞っていることがわかります。このように、カーソルのような役割を果たす文字を導入するのは典型的なテクニックです。同様のテクニックを使う問題を見てみましょう。

 

0010-Increment

二進数 X が与えられるので、インクリメントしてください。

制約
・ 1 ≦ X < 2^30

インクリメントとは値を1だけ大きくすることです。つまり、この問題ではX+1を出力すればよいことになります。1を加えるには一番最後のビットを見る必要があるので、まずはカーソルを一番右に移動させればよさそうです。カーソルを1番右まで移動させた後は繰り上がりの有無によって処理が変わります。最後のビットが0の場合はカーソルの左の0を1に変えて処理を終わればいいですが、1の場合は0に変えたうえで、繰り上がりのためにもう1つ左のビットを見る必要があります。そのビットが0なら1に変えて処理を終了すればいいですが、1ならさらに左のビットを見る処理を繰り返す必要があります。つまり、最初に用いた右側に移動するカーソルとは別に、左に移動するカーソルを新たに導入する必要があります。これらを踏まえると、解答は以下のようになります。sが右に移動するカーソルで、tが左に移動するカーソルです。

  s1:1s   (右に移動)
  s0:0s   (右に移動)
  s:t     (カーソルの向きを変更)
  0t::1   (値を増やして終了)
  1t:t0   (左へ繰り上がる)
  t::1    (繰り上がりで桁が増える場合の処理)
  :s      (右向きのカーソルを呼び出す)

この解答例では7つの規則を要しましたが、実は6つでも正解できます。上の解法の無駄なところは、sとtの2種類の文字を用いることでカーソルの移動方向を区別している点で、これを1種類の文字に統一できればs:tの命令を削減できそうです。1文字では当然区別できないので、右向きのカーソルをs、左向きのカーソルをssで表現することを考えると、解答は以下のようになります。

  1ss:ss0
  0ss::1
  ss::1
  s0:0s
  s1:1s
  :s

挙動がイメージし辛いですが、実行するとまず1つのsがビット列の一番右まで移動した後、新たなsが出現して一番右まで移動し、初めのsと隣り合ってssとなることで自動的に左向きのカーソルになります。

 

このように、MAOにはただ問題を解くだけでなく、できるだけ少ない規則で解くという楽しみ方もあります。他のプレイヤーがいくつの規則で解いたかを確認することができるのですが、最小の規則数で解いているプレイヤーは大抵人間ではないです。

 

 終わりに

今回は基本的な問題しか紹介できませんでしたが、MAOにはこれらより遥かに難しく、解きごたえのある問題がたくさんあります。たとえば、

  • ビット列が回文かどうか判定する問題(0015-Palindrome
  • 十進数の正整数が11の倍数かどうか判定する問題(0047-11
  • ビンゴができているかどうかを判定する問題(0057-BINGO
  • ニムの勝敗を調べる問題(0077-Nim

といった解くだけで難しい問題もあれば、解くのは簡単でも規則数を減らそうとすると途端に難しくなる問題もあります。どの問題も発想力が必要で、いくらでも時間を溶かせるので、ぜひMAOで遊んでみてください。

 

待ちわびたぞ2023冬シーズン

はじめに

 TGA20のXana-chanと申します。今日の記事では、ちょうど1週間前に始まったスプラトゥーン3新シーズン(2023冬 Chill Season)に関して、一通り軽く触った感想(特にスペシャルとブキに関して)を述べていきます。スプラ3を遊んだことのある人向けの記事になってしまう点はご了承ください。

 私は今作が人生初のスプラであり、また、ほとんど独学でプレイしているため色々と一般的な感想とは乖離している部分もあるかと思います。「なに言ってんだこいつ」的な観点もお楽しみください。

経歴

一応、参考までに私自身のこれまでのプレイの程度を述べておきます。エンジョイ勢です。

  • 毎シーズンのカタログが100ちょうど埋まるくらいのプレイ時間。
  • 全ブキの熟練度は1以上。もみじシューターとスクイックリンαとトライストリンガーは熟練度4、リッター4Kと4Kスコープは熟練度5。つまりプレイ時間の大半はリッター系を扱っています。
  • ほぼ全ギアのサブパワーを2スロット以上は空けました。ギアパワーの最適化を行ったことはありません。
  • ガチ(チャレンジ)にはほぼ潜っていないです。前シーズンはオープンだけでB+までは上げました。低みで和気藹々するのが好きです。

新シーズン感想

では本題の新シーズン感想を以下に述べます。

新スペシャル

ウルトラチャクチ

かなり強い気がします。有効範囲が広すぎる感じも否めません。

キューバンボムに比してダメージ判定が直感に近しい点はベネです。(キューバンの判定おかしいでしょ。)

対面で互いに発動したときに先撃ちした方が有利なのは良いのか悪いのか…

これを4Kスコープにください。

スミナガシート

地味にダメージ判定あるのがいやらしいです。

自分と味方と相手の各状況によって、影響の程度が異なるので使いづらく感じました。

また、互いの視界を遮っちゃうのがなんとも言えないです。場合によっては利敵行動になっちゃうし…

状況に即して使えるようになるととても強くなりそうですね。まあ私にはたぶん無理ですけど。

新ブキ

ホットブラスターカスタム

私にはホットブラスター等の短射程ブラスターは無理です。

ポイントセンサーを投げたところでどうすればいいんですか?

ウルトラチャクチでしかまともに対面で勝ちきれませんでした。

LACT-450デコ

LACT自体は塗り性能と引き換えに射程を短くしたスクイックリンαと言えるので、比較的使いやすいブキです。

サブもシールドに変わって比較的使いやすくはなりました。あまり使いどころがないことに変わりはないですが。

サメライドも悪くはないです。元ブキよりめちゃくちゃ健全です。

ただまあ、私は他ブキの方がより貢献できるので…

フィンセント・ヒュー

ホットブラスター以上にポイントセンサーを上手に扱えませんでした。

フィンセントの有効射程の見極めが苦手なので、これもマルミサの方が主なダメージ源になっちゃった気がします。

やはりマルチミサイルは産まれ直してください。

スプラマニューバーコラボ

私にはマニューバー系統も無理です。

うまく使える人を尊敬しています。

少なくともこの1週間では相手が使っているのをよく見かけました。

S-BLAST91

非常に楽しかったです。

クイボを当てれば相手の動きはほぼ止まるので、そこにブラスター直撃でのキルを量産できました。

スペシャルもナイスダマで腐りにくいです。

ただ普段使いしてなさすぎるため、ジャンプでの近距離モードを全く生かせずにデスすることも多かったです。

練習を積めばなかなか期待できるブキだと思います。

R-PEN/5B

ダメージ的に軟らかかったペンが、芯の硬さ的な意味でも軟らかくなって再登場しました。

もともとの射程に加えて、アメフラシを手に入れたことで、塗り性能は極めて高くなったと思います。

ナワバリでは容易に1000 ptを超えます。まあ大体の試合で負けましたが。

どうしてそのチャージ時間で1確できないのでしょう。どうしてチャージキープもできないのでしょう。レートも遅くないですか?

アシスト力は他のチャージャーよりも高め(*キルを取り切れないだけ)なので、味方に合わせて臨機応変に動くとよいと思います。

じゃあシールド要らない…要らなくない?

ジムワイパー・ヒュー

難しいです。カニタンクもポイズンミストも難しいです。

よくジムワイパーに狩られる印象はあるので、私の使い方がなにか致命的に適していないのでしょう。

チャージャーでいいじゃん。(小声)

スパイガジェットソレーラ

カス当たりでダメージ音を何回も鳴らすのは得意です。

カサ本来の耐久力に加えて、トーピードとスミナガシートの組み合わせにより前線維持力は高かったです。

対面が安定しないのは相変わらずですが、元ブキよりもこちらの方が使いやすく感じました。

ボトルガイザーフォイル

ロボボは使い勝手がいいですが、スミナガシートが難しかったです。

視界が遮られることで、せっかくの長射程が生かしにくいのが不満点でした。

S-BLAST然り、対面時に近距離モードをうまく使えなかったので、普段使いして慣れていればもう少し活躍できたかもしれません。

その他感想

新ステージはまだあまり遊べてないですが、ネギトロ炭鉱の方はかなり戦いやすく感じました。どの長さのチャージャーが至適なのか気になるところです。

サモランは分かりません。TGAにはサモラン強者が多いので、その方たちの前で変な感想言えないです。

前々のシーズンから気になっていることなんですが、もう少しギアの追加あってもよくないですか?カタログでもらえるギアは完全新規だと嬉しいです。(せめてダブったときに貰えるお金を増額してほしいです。)

新規リッターの実装待ってます。カーリングとキューインキじゃなけりゃなんでもいいです。

最後に

みんなでスプラ3やりましょう。

時折やる分にはめっちゃ楽しいと思うんですよ。

プレステしかもってないならシージやりましょう。

PC?私が持ってないです…

ドラクエ8 小ネタ集

はじめに

こんにちは。TGA現副代表のplumと申します。私は一応ドラクエ8のRTA、やり込みプレイをやっている(やっていた?)のですが、その中で通常プレイでも役立つ知識を共有したいと思います。

メタル狩り編

ドラクエにおける必須要素である、メタル狩りによるレベル上げ。できるだけ楽にレベルを上げたいですよね。そこで、メタル狩りの効率がちょっと上がる方法をお教えします。

せいすい

メタル相手にせいすいを使用すると確実に1ダメージを与えられることをご存じですか? 4人でせいすいを使えば、HP4のメタルスライムを1ターンで倒せます。

どくばり

こちらもメタルに確実に1ダメージを与えられます。さらに、1/8の確率で即死が発動します。会心技の無いゼシカに持たせてみてはいかがでしょうか。

テンション上げ

テンションを上げると、メタル斬りのダメージが増加します。ふしぎなタンバリンはメタル狩りでも優秀ですね。ククールがタンバリンを叩き続けるのもいいかも?

高台はぐれ

メタル狩りポイントとしてよくおすすめされるのは風鳴りの山ですが、アスカンタ国領南の小島、北西の孤島の高台、レティシア南の高台、聖地ゴルドの高台もおすすめです。はぐれメタルしか出現しませんが、出現確率が高く、気分よくレベル上げできることでしょう。夜にしか出現しないこと、暗黒魔城都市崩壊後は確率が下がることに注意!

バグ技編

バグを使えばさらに効率よくレベル上げできます。詳しく知りたい方は、バグありRTAを見てみよう!

連射抜け

PS2版限定ですが、○ボタンを連射することでイベントの判定をすり抜けられます。これを使えばものの数十分ではぐれメタルを狩ることができます。連射コンが必要なのが残念なところ。

船落ち

こちらは通常コントローラーでもできます。PS2版、スマホ版において船の読み込み前に移動することで、フィールド外に落下できます(通称、空も海も台地)。これを使えばアスカンタ国領南の小島にレティスなしで行けちゃう!

錬金編

錬金するアイテムによって完成に必要な距離が変わるのはご存じですか?強いアイテムほど多く移動する必要があります。ちなみに最長はふしぎなタンバリンで、太陽のかんむりを作る時間と合わせてなんと20分近く走る必要があります。また、街中ではダンジョンに比べて必要な時間が多いので、ダンジョンで走ることをお勧めします。おすすめ場所は、敵の出現しないバトルロード闘技場の屋上です。

おわりに

正直、いまドラクエ8をやっている人はほぼいないと思うので、何の役にも立たない記事かと思いますが、目を通していただいた方がいれば非常にありがたいです。ドラクエ8は来年の11月で20周年ということで、駒場祭でRTA走れたらいいなーなんて緩く考えています。来年こそはドラクエ12が発売されるといいですね。

8番出口の話

あいさつ

連日失礼致します、早々の書き手不足に若干の不安を覚えているヤタガラスです。

 

ご存じない方には奇怪に見える記事タイトルを引っ提げておりますが、ちゃんとゲームのお話ですのでご安心ください。昨日は個人的な趣味を前面に押し出したゲーム紹介でしたが、今日は一転して直近の流行りに乗っかっておこうかと思います。

ということで、今日は『8番出口』の話をしていきます。

 

8番出口とは

8番出口』は、2023年11月29日(日本時間30日)にリリースされた短編のウォーキングシミュレーターです。
リリースから間もなく、多くのストリーマーによって取り上げられ話題になりました。
馴染み深くも少し不気味な地下鉄の通路にて、プレイヤーは8番出口からの脱出を試みます。

ルールは以下の4つです。

 

異変を見逃さないこと

 

異変を見つけたら、すぐに引き返すこと

 

異変が見つからなかったら、引き返さないこと

 

8番出口から外に出ること

 

 

...はい、ちょっと分かりませんね。

ということで、詳しめの説明です。
プレイヤーは、メインの長い通路と繋ぎの短い通路3本が階段状に直角につながれた構造が無限ループする空間に閉じ込められます。道の構造だけでなく、通りかかるサラリーマンのおじさんまで毎回欠かさず出現します。

 

とはいえ完全なループというわけではなく、メインの通路には「異変」が起きたり、起きなかったりします。異変は、そうはならんやろって感じの明らかなものから、注意深く通路を記憶して観察しないと分からないものまで様々です。
メインの通路を通る過程で、異変を発見したら通路を逆行、異変がなければ通路を順行することで、少しづつ8番出口に近づいていくことができます。

 

繋ぎの廊下には、現在のクリア段階が「出口(〇)→」という形で黄色の案内標識に表示されます。
初期位置は「0番出口」という判定になっており、そこからメイン通路を1度通過する、または異変を見つけて引き返すたびに、繋ぎの通路での表記が「出口1」、「出口2」と増えていきます。1度でも異変の判別を誤ってしまうと0番に戻されるわけですね。

 

ということで、8回連続で異変の有無を当てて8番出口から脱出する、というのがゲームの流れです。

 

8番出口の魅力

ここまでの説明ですと、何となく「間違い探し」っぽいゲームに聞こえるところですが、存外それだけにとどまらない魅力があります。
ここでは、個人的な見解としてこのゲームが広まった理由を提示させて頂きます。

 

この頃多くのウォーキングシミュレーターが人気を集めていますが、中でも『8番出口』は(少なくとも日本人にとっては)非常に馴染み深い環境を取り上げており、値段とプレイの負担も控えめなため、かなりとっつきやすい部類かと思います。
配信者向けなポイントとしては、そうはならんやろって感じのハチャメチャな異変が出現したり、逆にかなりの難関異変があったりで、様々なリアクションが生じる要素の存在が挙げられます。それでいて、まったく分からない理不尽な異変がないことも、この手のゲームとしては非常に優れた要素だと思います。
視聴者視点でもゲームに参加することが可能な上、一度見破った異変は何度も発生しないように設計されているようなので、飽きが来づらいことも人気の理由の一つかと思います。
配信者に限らず、複数人でワイワイしながらプレイしても楽しめるかと思います。

 

では、私のようなソロプレイヤーの場合はどうかというと、正直一人でプレイし続けるには聊か寂しすぎる感じがあります。
一方で、そんな寂しさを意に介さず果敢にも挑戦し、偉大な記録を残す猛者たちもいるようです。
端的にお話ししますと、リリースから1週間もたたずにRTAのレギュレーションが確立されるに至りました。
Speedrun.com上では、単純なクリア速度を競う「Beat The Game」、発生した異変を判別した上でクリアする「Find Anomalies」、すべての異変を発見する「All Anomalies」、バグ技(現在アップデートで対応済み)を利用する「Glitched」の4カテゴリーが設置されており、一番オーソドックスな「Beat The Game」の世界記録は、記事執筆時点で70秒を切っています。

理論値を目指した多分な乱数要素との闘いは、今しばらく続きそうです。

 

おわりに

私自身、昨日突貫で購入・プレイさせていただきましたが、単純なゲームシステムながら、見た目以上の奥深さを感じました。加えて、環境を変え、異変を変えればまた新たな無限空間が出現し得るような、高い汎用性も垣間見えるゲームです。まだリリースから1週間なので今後の展開は読めませんが、個人的にはシリーズ化を期待したいところですね。

 

日常の中の一場面をテーマにした、ちょっと不気味で不思議な地下通路での怪奇とアハ体験に興味がある方は、ぜひぜひプレイしてみてください!

 

Limbus Companyの話

こんにちは、波乱の11月を乗り越えてほくほく状態のヤタガラスです。

当方、普段は一人でひっそりとソロゲーに勤しんでいる民なのですが、せっかくの機会なので、今回は慣れない布教活動に挑戦してみようかと思います。

 

皆様、『Limbus Company』というゲームはご存じでしょうか?

韓国の『Project Moon』というゲームスタジオが作成した、「都市」と呼ばれるディストピア的な環境を舞台にした作品で、『Lobotomy Corporation』『Library of Ruina』に続く3作目にして、シリーズ内では初の通常プレイ無料のソシャゲとなっています。

過去作の例にもれず陰鬱な世界観とゴア表現の多さが目立つこのゲームですが、そんな作風に魅了された熱狂的なファンも多く、韓国のGoogle PlayにてBest of 2023のインディーゲーム部門を受賞しています。

このゲームの魅力ですが、多彩なギミック戦闘や高難易度ダンジョンでの戦略性といった面もさることながら、ストーリーのこだわりがとにかく凄いです。クローン生成や時間遡行などの「特異点」と呼ばれるオーバーテクノロジーが開発され、倫理と道徳が崩壊した世界の中で描かれる個性豊かなキャラクターのやり取りは、良くも悪くも心を揺さぶられるものです。一方で、前作と比較すると鬱展開で一貫しているというわけでもなく、各所の遊びと笑いが残されている点も、疲弊しすぎず長く楽しめるポイントかと思います。

主要な登場人物である12名の「囚人」をはじめ、キャラクターの多くは様々な国の文学作品を基盤にしている点については意見が分かれるかと思いますが、ストーリーの要所に織り込まれた”原作ネタ”は、文学好きの筆者にはぶっ刺さったポイントです。皆さんもカミュとかヘッセとか読みましょう。結構面白いので。

 

さて、関係ない趣味の宣伝までしてしまいましたが、とにかく非日常的な世界観の演出と作りこみが徹底された素敵なゲームであることが伝われば何よりです。ゲーム性については深くは触れませんでしたが、過去作の例にもれず、ストーリー・定期イベント共にかなりやり応えのある内容になっています。今年2月に配信開始され、現時点でストーリーが第5章まで更新されていますが、囚人12名に1章ずつが割り当てられている様子を踏まえると、まだまだ前半戦といったところです。今からでも十分に楽しめる内容になっていますので、ぜひぜひプレイしてみてください!

合わせて、過去作『Lobotomy Corporation』『Library of Ruina』、外伝作品の『Wonder Lab』『ねじれ探偵』『リヴァイアサン』などなど、関連作品も検索してみると、より一層楽しめるかと思います!

Googleのヘビゲーム

こんにちは

TGA23のたもと申します。記念すべき(実質)2日目ということで、自分が一時期猛烈にハマっていたGoogleのヘビゲームを紹介しようと思います。ちなみに、自分のAdventarのアイコン(の基になっているTwitterのアイコン)は青いヘビですが、これは残念ながらヘビゲームに関係なく適当に決めたものです。

 

Googleのヘビゲームとは

そもそも、Googleでヘビゲームを遊べるという事実を知らない方も多いでしょう。ハロウィンやクリスマスなどの特定の記念日にGoogleのロゴがミニゲームが変化することは有名ですが、ヘビゲームはそれらとは異なり、単に「ヘビゲーム」と検索すればいつでも遊ぶことができる一種のイースターエッグのようなものです。

しかしこのヘビゲーム、イースターエッグにしておくには惜しいほどのボリュームと完成度を誇っています。

まず、遊べるモードが異常なほど多いです。具体的には、

  • リンゴを食べると障害物が出現する
  • リンゴを食べるとヘビがワープする
  • ヘビの体が虫食い状態になる
  • 盤面が境界でループする
  • ヘビの尾も頭になっており、リンゴを食べるごとに操作する頭が切り替わる
  • リンゴが自由に移動する
  • 2匹目のヘビがいて、盤面の中心について自分と点対称な位置を移動する
  • リンゴを食べるために鍵を取る必要がある
  • リンゴが箱に入っており、特定の位置まで箱を移動させる必要がある
  • 毒のリンゴが出現し、食べるとヘビが操作不能になる
  • リンゴに表(干渉できる)と裏(干渉できない)が追加され、1つ食べるごとに表裏が切り替わる
  • リンゴを食べると地雷が出現する
  • リンゴを食べるとヘビの一部が石となり、一定時間障害物として残る
  • 盤面が暗くなり、一部しか見えなくなる
  • ヘビが無敵になる

といったモードがあり、さらに異常なことに、これらのルールは任意に組み合わせることができます。

さらに、盤面のサイズやヘビの速度、一度に出現するリンゴの数を変更することもできます。

加えて、盤面のテーマやヘビの色を変えたり、リンゴを別の果物に置き換えたり、ゲーム全体の見た目を8bit風/実写風に変更することもできます。

なぜGoogleがここまでヘビゲームに情熱を注いでいるのかは分かりませんが、とにかく凄まじいボリュームです。

 

↓設定画面

 

オススメの遊び方

  • 障害物(盤面サイズ:小、リンゴ:5つ)

自分が最もやり込んだルールです。盤面が小さくリンゴが多いため、すぐに障害物と自分の体で埋め尽くされて大変なことになります。自分は通常速度で理論値を出すことを目標にしていましたが、壁の出現の仕方によっては空白マスを一筆書きできるような”正解”の経路が存在せず、そもそも理論値を出せないことに気づいて引退しました。海外のwikiによると、盤面サイズが小の場合は障害物の配置は235,355,155通り存在し、このうちランダムな500,000通りをサンプルとして解析した結果、クリアできる盤面はわずか0.11%しか存在しなかったようです。

 

↓ほぼ理論値、左下の部分を考えると一筆書き不可能なことがわかる

 

  • リンゴ移動&地雷(盤面サイズ:小、リンゴ:5つ)

こちらも盤面が小さくリンゴが多いため、すぐに地雷まみれになって大変なことになります。その上、リンゴは勝手に地雷を起爆するので、あちこちで爆発が起こってカオスなことになります。

 

  • ワープ&鍵&表裏

とにかく頭を使います。鍵のかかったリンゴは障害物と同じなので避ける必要がありますが、この状態でも表裏の影響を受けるため、慎重にリンゴを食べないと急に目の前に障害物が現れて死にます。しかも、「目の前」というのはワープ先のことなので、食べる前にワープ先を見ておく必要があります。ワープ先に別の果物があると続けてワープすることになるので、ワープ先のさらに先を見ておく必要があります。なお、リンゴを食べた時点で表裏が反転するので、リンゴを食べる前の状態で「別の果物」が表ならそもそも2回目のワープは発生しません。

盤面サイズ:小、リンゴ:3つ、速度:遅い、くらいが丁度いいと思います。

 

↓今際の際

 

  • 全部(盤面サイズ:小、リンゴ:5つ、速度:速い)

観賞用です。無敵モードを外しても、運が良ければ2点くらいは取れるかもしれません。

 

おわりに

昨日の記事がかなり手抜きで簡潔だったので自分も軽いジャブ程度の記事を書こうと思ったのですが、割と長くなってしまいました。人手不足が深刻でただでさえ書き手が不足しているのに、余計なプレッシャーを与えてしまうのではないかと心配です。このアドベントカレンダー、無事完走できるのでしょうか…

 

発案者として、
実質トップバッターとして、

こんにちは、Advent Calender企画発案者のClomyです。

初日はサークルの紹介を代表にしてもらったので、自由な内容となるのは今回からとなります。

このような企画のトップバッターとして果たすべき使命があります。

いいスタートを切れるように素晴らしい記事を?

ゲーム研究会らしく、ゲーム愛にあふれた記事を?

いいえ、違います。

とにかく最低限を徹底しハードルを下げることです。

Advent Calenderという試み自体初めてなのです。こんなネタで大丈夫かな?ってなったとき、この記事よりマシというものがあれば安心でしょう?

下手に記事を練って、個性を光らせようものなら、次から書く人の書く手がとまってしまうのではないでしょうか。

 

ということで、使命を果たそうと何もゲームに関係ないことを書こうとした結果、思いつきませんでした。積みゲーすら増えてくのに、speedrunとminecraftしかしてないからですね。

ともあれ、謎の言い訳でうまく(実質)初日を乗り切れたので問題ありません。

東京大学ゲーム研究会について

はじめに

 ゲーム研究会についてに毎年通用するようなことが書いてありますが、より昨今の実情を知っていただくため、Advent Calender 2023の初日の記事としました。

活動内容

 イベントでの活動内容は、五月祭駒場祭コミケを見てもらえばわかると思います。今年の冬コミ(C103)にも参加し、会誌を頒布するので、冬コミに来られる方は是非立ち寄ってみてください!

 最近の普段の活動内容としては、週末にDiscordで通話をしながら、好きにゲームをやっていることが多いです。メンツによっては突然スプラトゥーンのオープンマッチやプライベートマッチが発生する場合もありますし、他の会員にかまうことなく黙々と高難度ゲームのプレイの様子を画面共有で垂れ流すなんてこともあります。

 一応、オフライン部室として、東京大学駒場キャンパスのキャンパスプラザに部室が存在します。ゲーム本体やゲームソフトが陳列されており、ソフトに限っては自由に借りることができます。しかし、コロナを経て、さらにオンラインでゲームをするのが当たり前となった今、あまりオフライン部室が賑わっていないのが現状です。レトロゲームも大量にあるので、昔のゲームを上手に扱ってくれる方、大募集中です。

 ここで会員たちがやっているゲームを紹介したいのですが、会員たちがやっているゲームは多岐にわたります。サークルとしてのこれでいいのか?というほどには、固まっておらず特にサークル側から会員たちにプレイするゲームを指定することがないために、個人の裁量が大きく、流行に乗って複数人が同じゲームをすることがあれば、互いが名前すら聞いたことがないゲームを各々で黙々とプレイしているときもあります。

 やっているゲームの人口としては、スプラトゥーンが圧倒的です。その中でも特にサーモンランをよくやっている人が多い印象です。実際今年の五月祭駒場祭においても、「サーモンラン武器統一チャレンジ」をやっていました。概要は上記の駒場祭のリンクから見てみてください。

 その他、スマブラやインディーズゲームを好んで黙々と一人で攻略している人もいますし、Steamのセールの時には10000円以上の出費をしながら、「積みゲーが増えた。」と自業自得なことをやっている人もいます。最近ではピクミン4やマリオワンダーなど有名どころのゲームをひたすら消化している人もいます。

これからの活動方針

 これはまだ不確定の話なのですが、来年度からは広報をもっと強化しようということで、Youtubeチャンネルの充実を目指していこうと思います。普段は学園祭以外では、配信は行っていなかったのですが、「配信ができるなら、○○をやりたい」という声も挙がっているので、何かしら配信を行うかもしれません。RTAをやってもいいですし、だらっと初見プレイをするでもいいし、そこらへんは追々決めていくことになりそうです。

おわりに-入会方法-

 さて、簡単ではありますが、弊サークルについて知ってもらえたということで、ここまで本記事を読んで入会したくなってきた方は多いと思います!以下にその手順を示します。

  • まずは、東京大学の入学試験もしくは大学院試験に合格し、東京大学に所属する学部生・院生になります。
  • 入会したい旨をX(旧Twitter)の公式アカウント(@tga_official)にDMするか電子メール(TGAemail[at]gmail.com)まで一報ください。Discordサーバーの招待リンクをお送りいたします。

 以上二点です。簡単ですね!ついでに東大生を名乗れるようにもなりますよ!